十六島のりとは
悠久の歴史が育んだ伝統の味は、様々な料理に用いられており、地元のおすすめ料理は天ぷらであるともいわれ、油で揚げることにより潮の香りがさらに引き立ち、ほど良い塩分とサクッとした食感が楽しめる。出雲国風土記に記載されたほど、こののりの歴史は古く、奈良・平安時代には貢納品として朝廷へ納められていたといわれている。江戸時代末に、全国各地へ出雲大社の教えを広めていた御師(おし)がお札と一緒に配っていたものであり、きめが細かく、香りが上品、紫色がかった黒につやがあり、最高級の岩海苔といわれる。正月の雑煮が代表的な料理であり、「十六島海苔は正月の雑煮に入れて食べれば、その年の邪気を払い、難病を逃れる事が出来る」という趣旨の言葉が書かれた包みの中に、お札と一緒に、御師が活発に布教していた約150年前の物として残っていたほど、歴史ある名物である。現在は和・洋・中華に生かせる食材としてもたいへん期待されている。風味や歯ごたえなど岩のりの中でも最高級の十六島のりは古くから都への献上品として、めでたい席やお正月などでは欠かせない地元ののりとして重宝されており、収穫時期が短いことと、収穫量も少なく希少価値が高い海産物であるため、贈り物にも最適であり、荒波に育てられた岩海苔を手摘みし、その場で海苔の形を整えるつけのりは、海水の天然ミネラルはそのまま、生の天然岩海苔である。食物繊維・各種ミネラルが豊富でありノンカロリーなため、海藻類の中でも特に蛋白質が多く、大豆より質・量共に優れている食材といわれている。