出雲地方の旬の食材

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十六島のり

十六島(うっぷるい)のりは、島根県出雲市の十六島地方でとれるのりであり、出雲地方の正月の雑煮に欠かせないといわれている岩のりのことであり、その特徴は、つややかな黒色で、磯の香りは高く、やわらかな口当たりと独特のコシ、弾力がある歯応えが最大の魅力である。島根県では別名かもじのりとも言われており、かもじのりのかもじとは、漢字にすると髢(髪文字)と書き、それは婦人が髪を結うときに添える毛のことであり、そえがみまたは、そえげ、いれがみといった意味をもっている。こののりのつややかな黒さが女性の黒髪のようであったため、このように呼ばれるようになった。そしてこの歴史は古く、出雲の国と言えば風土記の時代から、海苔の特産地として全国的に有名であり、特に現在の出雲市の北端にあたる、日本海に突き出す十六島鼻と呼ばれる岬周辺の海苔は、古来より、十六島海苔の名で知られており、高級海苔の代名詞としてその地位を守ってきているのである。そしてその収穫時期は寒さが一番厳しい12月から1月までという極めて短い期間に限られており、機械が入れない足場の悪い岩場に自生しているため、冬の荒れ狂う日本海の足場の悪い岩場でシマゴと呼ばれるスパイク付きの地下たびをはいた女性たちによって、一枚一枚じゅうたんのように貼り付いているのりを、指先で巻き付けるようにして手で摘み取られている。