大根島の高麗人参
高麗人参は、江戸時代に中国から日本に伝わり、当時の松江藩は、幕府からの認可を得て栽培をはじめたといわれている。そしてその作業の多くを大根島の島人が支えたことから、松江藩が廃止され明治時代に入ってからも、島人は人参振興に取り組み続け、その後大根島産の高麗人参は、世界に誇る特産品となり、高麗人参の日本三大産地として知られるようになったのである。大根島産は雲州ニンジンとも呼ばれ、高級品で美肌など美容にも効果があるとされている。そして当時は門外不出の作物であったため、栽培を隠すために大根と島の名前をつけたという逸話がある。高麗人参には人参サポニンという成分が含まれており、疲労回復、解熱、血圧調整、肝機能強化作用など、幅広い効能があるといわれておりその効果が期待される食品である。 そして人参を栽培する農家では、昔から高麗人参酒をつくり、これは飲むだけではなく、塗る習慣があるという。高麗人参が肌や頭皮に良いということは、よく知られており、美容液代わりに使用し、マスクシートパックをはじめ、特に育毛剤の多くには、オタネニンジンエキスと呼ばれる、高麗人参エキスが用いられている。高麗人参酒はアルコールとの相乗作用によって、人参サポニンの働きがより高まるといわれている。現在も高麗人参そのものはもちろん、粉末にしたものやエキスを使った菓子やお茶、お酒など、様々な加工品が販売されている。