小伊津のアマダイ(コビリ)とは
小伊津の漁師は、昔から自然と共存しており、また網漁を拒否し、かたくななまでの一本釣りと延べ縄漁で漁獲する特徴がある。そして正月の小伊津の初セリの甘鯛と言えば、初トビと並ぶ日本一の高値で、一匹ウ〜ン万円もするといわれている。アマダイは、本州の中部以南から東シナ海、台湾にかけ分布しており、赤甘鯛、白甘鯛、黄甘鯛の3種がよく知られている。グジ・コズナ・クズナなどとも呼ばれることがある。そしてこれらは、水深20〜300mのやや深いところに生息しており、ここ小伊津沖では、80〜110mくらいに多く生息している。アマダイは年間を通して水揚げされ、泥や砂が混じった海底に住んでおり、口に泥や砂を含んで巣穴を作る習性を持っている。ここ小伊津沖は、海流から海底地質まで甘鯛の生息にとても適しているといわれている。そしてここで水揚げされる甘鯛は、キラキラと輝いており、身は引き締まっており、その姿はたいへん鮮やかである。このように厳しい日本海で育った甘鯛は、比較的身の柔らかくなると言われる冬季でも、よく引き締まり弾力のある身を保っている。中でも平田市小伊津では、生産者と漁協が一体となってアカアマダイの鮮度保持や品質管理の向上に長年取り組んでおり、小伊津アマダイというブランドを確立しており、主に京阪神の市場に出荷され、高級魚として高い評価を得ている。ほかのタイに比べて身がたいへんやわらかく、淡白でほのかな甘みがあるアカアマダイは季節を問わず、刺し身、塩焼き、煮付け、吸い物、酒蒸しにして上品な味を堪能できるほか、洋食にもよく合う素材なのである。