小伊津のアマダイ(コビリ)
アマダイは脂肪分が少なく、淡白で上品な甘さから「甘鯛」と表記されることもあり、ここ小伊津産のアマダイは、日本海の荒波にもまれて育っているため、たいへん身が引き締まっているのが最大の特長である。島根県には日本有数の汽水湖である宍道湖・中海をはじめ自然豊かな河川が数多くあり、さまざまな生きものたちが生息している。宍道湖は、豊かな水域に生息する生きものが多く島根の自然の魅力を発見し再認識できる場でもある。そしてここ小伊津のアマダイは、刺身や焼き物はもちろんのこと、おなじみの煮付けなど、様々な料理で楽しめるが、地元での一番人気は、具とシャリを重ねて押しあわせた押し寿司である。これはシャリの酸味がアマダイ本来の甘さを引き立たせ、アマダイ本来の旨みが楽しめる一品である。また、出雲市の名産品である十六島海苔とともに炊き込みご飯にした郷土料理もたいへん人気がある。アマダイはうろこ、えら、内臓を取って洗いっておき、塩をふって2〜3時間おく。そして米はよく洗い、ざるに上げて30〜40分おいておく。さらに生シイタケの軸を取り、それをさっと塩ゆでして水にとり、水気をきって小口切りにする。ニンジンは皮をむいて小口切りにしたものを、塩ゆでして水にとり、水気をきる。そこで塩をふったアマダイを軽く水洗いして水気をきり、中火で焼き色をつけながら焼のである。炊飯器には米と水、3、4を入れ、塩少々、みりん、しょうゆ、酒を加えて混ぜた後、昆布を敷いて、さきほど焼いたアマダイを置き、炊き上げる。炊き上がったところで昆布、アマダイを取り出し、アマダイの骨を除いて、身をほぐす。ほぐした身は炊飯器に戻して、ご飯に混ぜ合わせ出来上がりである。